新しく言語を学ぶと決めたら、どんな勉強をしますか?思いつくのはこんな感じ。
- NHKラジオの語学番組、Eテレの語学番組を視聴する
- 語学学校の講座を受ける
- 文法の本を読む
どれも一長一短ありますが、この記事では初心者に限定して、どの勉強法が良いか検証します。フランス語を例にとっていますが、ほかの言語でも同じです。
検証:入門者にはどの勉強法が向いてる?
< NHKラジオの語学番組、Eテレの語学番組を視聴する>
<ラジオの語学番組>は、「入門編」と「中級編」があります。「入門編」はとても丁寧な解説で、音声もあってわかりやすいです。ただ、最初に勉強するには丁寧すぎて、先が見えません。途中で飽きてやめてしまう可能性が大。「中級編」はある程度、勉強が進んだ人が持続的に勉強するのに向いています。
<テレビの語学番組>は、入門編と実践。難易度が極端で、勉強するというよりは旅番組として、「本場の雰囲気と言葉を楽しみながら、ほんのちょっとだけ勉強もする」という感じです。そもそも1~2週間に1回、半年やったところでどうなるものでもありません。でも番組としては楽しいです。
いずれにしても、入門~初級の人がこんなに遅いペースで勉強しても上達は難しいです。
<語学学校の講座を受ける>
モチベーションを保つには語学学校は良いです。プロがしっかり教えてくれるので、内容的にも工夫されていて文句ありません。
ただ、初心者のうちから学校に行くのはお金がもったいないです。まずはある程度自分で勉強して、ざっくりとフランス語の概要を知ってから行った方がいいです。その方が吸収も速いし、気づきも多いので、効果が発揮できます。
実は私は初心者の時にプライベートレッスンを受けました。本物の発音を教えてもらえるのは良かったですが、結局、挨拶の練習ぐらいしかできませんでした。お金の無駄です。
< 文法の本を読む>
文法の本と一口に言っても、たくさん出版されているので、どれを読むかにもよりますが、最後まで読める本であれば効果大です。簡単な文法の本を一通り最後まで読み切ることで、ざっくりと言語の概要を知ることができるのは初心者にはぴったりです。
文法の本を読んだからといって、もちろんすぐには理解できません。手っ取り早く語学をマスターする方法などあるはずもなく、きっと長い勉強生活になるでしょう。後々の勉強の下地として一番最初にやっておくと効率よく勉強が進められます。
結論: 初心者の勉強法には「文法の本を一通り読む!」ことが一番おススメ!
初心者はどんな文法の本を読めばいい?
いろいろなレベルの人に向けてたくさんの文法の本が出版されています。あえて2つにわけると「情報が多い文法書」と「情報が少ない文法書」です。
初心者には「情報が少ない文法書」がおススメです。最近では読み物タイプの簡単な文法の本がたくさん出版されています。一番簡単なものが良いです。なぜなら、細かいことを気にせず読み進められて、途中でイヤにならないからです。目標は必要最低限の理解です。
やり方としては、できるだけ時間をかけずに一気に読んでしまうことが大事です。飽きたりイヤになったりする前に、勢いで最後まで読んでしまうのが良いです。
短期間(1~3日)で全部読み切る。そして何度か読む。内容をすべて理解しようとしないで、わからないところはそのうちわかるくらいの気持ちで読み進めると、その言語の概要がなんとなくわかります。
どうして文法の本を読むといいの?
文法の本を1冊丸ごと読むことができれば、概要がなんとなくわかります。概要がわかると何がよいかというと、
・途中で投げ出す確率が減る
・頭の隅に情報がひっかかっていて、後で気づく
もちろん勉強が進めば、なんでも載っている「情報が多い文法書」は絶対に必要になります。こちらは、わからない時に調べて読む、という辞書的な使い方に最適です。
語学の勉強はまだまだ続くのですから、最初から1冊の文法書で終わりにしようなどと思ってはいけません。帯に短したすきに長しとならないよう、自分のレベルに合ったものを買い足していくのが良いと思います。
初心者向け、おススメの本
清岡智比古著の「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある! 」です。「細かいことは気にしない」を前面に出している本なので、それに賛同する人にとっては励ましの言葉があちこちに。ただし、おちゃらけの文体を受け入れられない人もいるかも。